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日々の雑感と勉強の記録

予備試験口述式試験の雑感

 もし落ちていたとしても来年に役立つので、これはやってよかったなとか、こうすべきだったなと思ったことを書き残しておこうと思います。

 

1.過去問演習にあたって

 口述は知識面50%戦略面50%という感じだと思うので、知識を詰め込むだけではなく、「基本知識を即座にかつ正確に答えるにはどうすべきか」とか、「現場で知らないことが聞かれたらどう応対するか」みたいなことを準備段階で考えておくことが大切だと思いました。

 口頭での練習は何より大切だと思います。口に出して答えるというのは書面で答えるのとはまた違う難しさがあります。過去問を使って人と練習するのが最もよいですが、要件事実などは『民事判決起案の手引』の巻末に載っている事実摘示記載例集のようなものを音読するのも効果的だなと感じました。

 

2.教材について

 民事は要件事実を幅広く扱っている教材、刑事は判例百選と実務の手続系の重要事項について書いてある本が必須だなと感じました。一方、法曹倫理は条文を読むだけでいいし、民事の保全・執行と民訴の知識についても過去問で十分足りるのではないかなと思いました。条文素読は刑訴を除きあまり必要性を感じませんでした。

 

3.勉強期間について

 フルで時間が取れるのであれば、2週間あれば足りるなと思いました。ただ、要件事実は論文対策の段階でもう少し真剣にやっておけばよかったです。

 

4.模試について

 模試については、友人と練習できる環境があるのであれば、あまりたくさん受ける必要はないかなと感じました。私は伊藤塾の模試を受けましたが、誘導のされ方なども本番とはかなり違ったなという印象でした。ただ、大勢が受ける伊藤塾の模試などは、本番で同じような問題が出た場合に、受験していないと自分だけ相対的に沈んでしまうので、受けるのが無難かなと思いました(実際、今年の民事1日目では伊藤塾の模試で出題されていた取得時効が問われました)。

 

5.ヤマについて

 ヤマは張らない方がいいなと思いました。私は比較的出題予想が得意な方ではあるのですが、今回はあまり当たりませんでした。民事の賃貸借は去年出ていたので今年は出ないだろうと思っていましたが普通に出ましたね。予想していた債権者代位も請負も間接正犯も横領も出ませんでした。

 強いて言えば、民事については1日目で物権的請求権が出た場合、2日目で出ることはないだろうということくらいです。他の人より沈まなければいい試験なので、くれぐれもヤマは張らないでください。もっとも、手続系でこれは出そうだなという知識を見かけるたびにコツコツ貯金していくことは大事だなと思いました。

 

6.本番で緊張しないために

 事前に、どんな流れで試験が進んでいくのか、会場はどんな風になっているのかということを把握しておくことが大事だなと思いました。これについては、ツイッター等で情報を発信してくれている人がいるので、そういったものを参考にするといいと思いました。 

 

感触は民事60点、刑事60点といった無難な感じでなんとか合格はできているのではないかなと思っていますが、ひとまず結果を待ちたいと思います。