令和2年予備試験論文式試験 行政法 答案構成
答案分量は2.5頁。時間は70分(検討10分、解答60分)
問1
1条項の法的性質
附款か→法と条例から附款を許容する趣旨は読み取れない
附款に当たるとしても、説明会をボイコットした住民については他事考慮
→行政契約と認定
2開発許可制度との関係
行政契約だから条項に違反しても開発許可されないという関係にはなく無関係
3法的拘束力
私法上はある公法上はないと短く書く。
問2
処分性の規範。①公権力性と②直接具体的法効果性。②は紛争の成熟性・紛争解決の実効性も加味して判断。
法と条例に通知についての規定なし
→事実の通知にすぎない
But通知の内容として協議をしない旨があることを指摘
協議がないと許可されない仕組みにあると指摘し、通知により許可を受けられない地位に立たされると認定
さらに本件通知が許可権者かつ協議者たるAから発されているから公的見解の表示であり、紛争の成熟性があるから上と掛け合わせて直接具体的法効果性があると認定
→処分性あり
感触:C
問1は、附款の検討は本来いらないとは思うが、法が許容する趣旨を含まない→行政契約という流れは評価してほしい。行政契約の有効性?という論点は知らなかった。みんな出来てなさそうなのでセーフか。ちなみに附款の漢字は1000000回くらい間違えた。
問2は納税通知勧告の行政庁の「最終的な態度」を示すものと言ってよいから法効果性ありと指摘したかったが、このキーワードが思い出せなかった。「公的見解の表示」が処分性を否定する場合の常套句として用いられたりしていなければいいが...