令和2年予備試験論文式試験 刑法 答案構成
答案分量は3頁と少し。時間は80分(検討10分、解答70分)
1項詐欺罪
「欺」く行為の認定で1ページくらい使う
不作為でも「欺」く行為になると指摘
資力・身分が重要事項である旨長々と述べて認定
甲には資力があるが〜云々として身分について偽っているから「欺」く行為にあたる
成立
有印私文書偽造・同行使
「組員でない変更前の名前の甲」と「組員の変更後の名前の甲」で人格の同一性を偽ってるから「偽造」あり。
成立
意思の連続性・認識した事情で侵害の継続性がないと指摘して分けて検討するとする
顔面パンチに傷害致死罪
→急迫性なし、But誤想防衛(責任阻却の余地がなぜあるかの論証はせず)
相当性あり
丙がスマホを取り出すことの認識は容易だったかもしれないが甲視点で期待可能性なしとして結論動かさず
不成立
腹キックに殺人未遂
結果発生の危険性あり因果関係なし
成立
感触:C
・2項詐欺になるらしい。普通にわかりまてん。
・不作為じゃなくて挙動による欺く行為だったか...
・傷害絡みよくわからなかった。第一行為は過失致死を検討すべきだったか(甲からみた状況では期待可能性はないと書いたが厳密には誤りな気がする)。第二行為は傷害が本筋だったようである。殺人未遂にするにしても実行行為性と故意をきちんと認定すべきだった。この部分の配点は低いとは思うが...